地球の裏側まで

地球の内部構造をわかりやすく:地殻・マントル・外核・内核の深さと温度

公開 2026年10月18日 ・ 文:プニョル

答え 地球は外側から、地殻(深さ数km〜数十km)、マントル(〜2,891km)、外核(〜5,150km)、内核(〜6,371km)の4つの層でできている。地殻とマントルは岩、外核はとけた液体の鉄、内核は固体の鉄だ。

4つの層の一覧

層深さ状態と物質温度(目安)
地殻地表〜大陸で約30〜60km、海の下で約5〜10km固体の岩。大陸は花こう岩などの軽い岩、海の底は玄武岩地表〜数百℃
マントル地殻の下〜約2,891km固体の岩(かんらん岩など)。長い時間をかけるとゆっくり流れる上部で千数百℃、底で約3,500〜4,000℃(推定)
外核約2,891〜5,150km液体。とけた鉄とニッケル約4,000〜5,000℃以上(推定)
内核約5,150〜6,371km(中心)固体。鉄とニッケル約5,000〜6,000℃(推定)

深さの区切りは地球のモデル PREM による。温度は推定値で、研究によって幅がある。

ゆで卵にたとえると

地球の構造は、よくゆで卵にたとえられる。うすい殻が地殻、白身がマントル、黄身が核だ。地殻は本当にうすく、地球の半径6,371kmのうち、厚いところでも1%ほどしかない。

体積でくらべると、核の半径(約3,480km)から計算して、核は地球全体の約16%、マントルは8割以上をしめる。地球は「ほとんど熱い岩のかたまり」で、海も大陸も、その表面のうすい皮にすぎない。

地殻:わたしたちが立っている、うすい皮

地殻は、大陸の下で厚さ約30〜60km、海の下では約5〜10kmしかない。日本列島の下では、地殻とマントルの境目(モホ面)はおよそ35kmの深さにある。人類が掘ったいちばん深い穴(12,262m)でも、地殻の底には届いていない。

マントル:ゆっくり流れる、熱い岩

マントルは地球の体積の8割以上をしめる、いちばん大きな層だ。かたい岩なのに、何億年という長い時間をかけて、1年に数cmという速さで対流している。この流れがプレートを動かし、地震や火山のもとになる。

外核:地球の磁場をつくる、液体の鉄

深さ約2,891kmで、岩の世界は終わる。その下は、とけた鉄とニッケルの海だ。この液体の鉄がうず巻いて流れると電流が生まれ、その電流が地球の磁場をつくる。方位磁針が北を指すのも、オーロラが極地に出るのも、外核のおかげだ。

内核:固い鉄の球

液体の外核の中心には、半径約1,220km、月の7割ほどの大きさの固い鉄の球がある。太陽の表面と同じくらい熱いのに、すさまじい圧力のせいで固体のままだ。外核の鉄が少しずつ固まり、内核は今も大きくなっている。

見えない層は、どうやって見つかったのか

地球の中を直接見た人はいない。層の境目は、どれも地震の揺れ(地震波)の伝わり方から見つかった。地震波は、物質が変わる境目で速さや向きが変わるからだ。

年発見見つけた人
1909年地殻とマントルの境目(モホ面)モホロビチッチ(クロアチアの地震学者)
1914年深さ約2,900kmにある核の表面グーテンベルク(地震学者)
1936年外核の中にある、固い内核インゲ・レーマン(デンマークの地震学者)

地震の揺れのうち、S波(横波)は液体の中を伝わらない。地球の反対側にS波が届かない「影」ができることから、外核が液体だとわかった。

日本の地下はとくべつ

日本列島の下には、南からフィリピン海プレート、東から太平洋プレートが沈みこんでいる。たとえば東京の真下では、深さ20〜30kmほどでフィリピン海プレートに、70〜100kmほどで太平洋プレートにぶつかる。陸のプレートもあわせて、3枚のプレートが重なる世界でもめずらしい場所だ。本編では、この日本の地下から地球の中心を通りぬけ、反対側の南米大陸の地殻まで、層の順番どおりにたどることができる。

▶ 本編で、地表から順番に掘ってみる

参考にした資料

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